「東京タワーで鐘が鳴っていた」ってご存じですか?
こんにちは。
インタビューライターのたなかみえです。
大好きな東京タワー。
子どもの頃、朝昼晩と東京タワーの鐘が鳴っていた……と、記憶していました。
50年以上前の話です。
朝の鐘を聞いてみんなが動きだし、
お昼の鐘を聞いて昼ご飯の支度を始め、
夜9時の鐘を聞くとお風呂屋さんに行く。
商店を営んでいた我が家はそんな風に一日が回っていた。
そう思ってはいたものの、周りの誰に聞いても「そんなことは知らない」という。
だんだん、私の思い違い? と思うようになりました。
それにしては、記憶がなまなましい。
思い切って、東京タワーにメールで問い合わせてみました。
すぐにお返事をいただきました!
以下メールの引用です♡
お問い合わせの件につきましては、少しばかりではありますが
社内資料に記述が残っており、
・青少年不良化防止を目的としたもので、通称「愛の鐘」と呼ばれていた。
・現在でいうメインデッキのやや上部にスピーカーが設置されていた。
・昭和36年2月14日より毎日午前8時・正午・午後9時の計3回、
約40秒間のウィッテントン・チャイムが流れていた。
この曲には、「仕事のつらさに耐え兼ねて逃げ出そうとした少年が、この曲により
思いとどまり、後に立身出世した」というエピソードがあるとされていることか
ら、上記目的によって採用された。
・昼間は2キロ四方、朝晩は目黒・渋谷あたりまでこの音が聞こえたと言われてい
る。
とのことです。
ウィッテントン・チャイムとは、ウェストミンスター寺院で用いられているものとの
こと、恐らくは現在の学校で使われているチャイムではないでしょうか?
なお、いつ・なぜこれが終了したのかは定かではありませんが、
一説によれば、騒音との苦情もあった為、との話もあります。
♡♡♡
まずは、私の記憶がまちがっていなくて良かった^^;
子どもだったけれど、あの頃、本当に楽しかったから。
大好きなおじいちゃんがいて、寝る前に父が本を読んでくれて、口うるさいけど熱い母がいて、近所のおじちゃんやおばちゃんが笑ってて、真っ暗になるまで缶蹴りして、周りの人すべてがみんな私の味方だったように思えた懐かしい時代。
『三丁目の夕日』みたいだった。
おそらくこんな時代から。記憶に残っているので私が小学生のときはまだ鐘がなっていたと思われます。
父が書きかけのこの地域の歴史、自分の父ながらよく調べてある。
父が生きているうちに形にしたい。そんなことを考えています。
時代が変わっても、東京タワーはそこにあります。