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2017-09-30

ひと図鑑 佐藤恵美子さん(ツクバあさん47リーダー)

茨城県つくば市で活動する「65歳以上の人生経験豊富な、生きる知恵を継承するアイドル」ツクバあさん47。さまざまな道を歩んで来た女性(ひと)たちが、イキイキとYOSAKOIソーランを踊っています。合い言葉は★ピンピンキラリ★。観る人に元気・勇気・そして希望を与えます。ツクバあさん47のリーダーの佐藤恵美子さんにお話を伺いました。

 

70歳。ひ孫がいるなんて信じられます?

困っている人がいたら決して放っておけません

Q. 電話の向こうで小さいお子さんの声が聞こえますね。

さっき孫から電話があってね。「これから遊びに行ってもいいか」って、ちょうどひ孫が遊びに来ているのよ。私は21歳で子どもを産んで、43歳で初孫ができて、そして今はひ孫がふたり。額のなかの踊っている私の写真を見て、「大きいババ」って。私が踊っているってわかるのよ。かわいい盛りなのよ。

性格なのかしらね。困っている人がいたら、放っておけなくて「こうしたらいいよ」ってすぐに声をかけちゃう。プロデューサーの目が届かないところをフォローしている感じかな。

練習のときに、誰かが、なんか心にひっかかっていることがあるようだと、感じちゃうのよね。その日の夜には電話して相談にのるようにしている。マイナスをプラスに考えられるのが私の強みかなあ。イベントに出かけると、みんなが声をかけてくれるんですよ。そんな私を見て、孫が「いろんな友達がいてすごいね」って驚いているわ。

胃がんの手術の前も、入院している病院でギリギリまでボランティアやっていたら、手術後に、トイレで会う人がみんな背中をさすってくれたの。こんな性格に産んでくれた親に感謝ね。

ステージでは「みんなついてきな!」

Q. 本番でもメンバーをサポートしているそうですね。

ステージでは、「みんなついてきな」って感じかな。始めたばかりの人は、踊りはちょっとくらいハンパでもかまわないから、YOSAKOIソーランの楽しいところを感じながら、少しずつ腕を磨いてくれればいいんだと思うのよ。「ちゃんと覚えて踊れる曲は目立つところで踊りな」「苦手だったら先輩の陰に隠れてね」なんていうアドバイスもするしね。イベントに出たいと思って特訓して本番を迎えるんだから。いくら踊っても頂点なんてないと思うのよ。後から本番の動画を観て、できなかったり苦手だったりするところを直せばいいんだからね。

失敗したり、迷惑をかけたりすることもあるかもしれないけれど、みんな同じ道を行くんだから。それに人って経験しないと痛みはわからないものなのよ。

ツクバあさん47のメンバーの皆さんと

胃がんの手術も膠原病の治療もプラスに変える

Q. 胃がんの手術をされたと聞きました。

「ツクバあさん47」に参加する前には胃がんの手術をしたし、今は膠原病を煩っているのよ。見た目は元気に見えるかもしれないけど、副作用のせいなのかしびれがあるのよ。膠原病は、急に高熱が出るの。それはつらかったし、顔も変わっちゃうしね。でも、しびれは痛くないから幸せだと思うわ。私よりつらい人はいっぱいいるもの。私は、物事のマイナスをプラスにできる。嫌なこともみんなプラスに捉えられるわ。自分を褒めることも大切だって、いつも自分に言い聞かせているわ。

Q. 「ツクバあさん47」以外でもYOSAKOIソーランを踊っているそうですね。

今は、11年続けている筑波よさこい連が木曜、「ツクバあさん47」が水曜と土曜、そして体調がよければ、学生の斬桐舞にも遊びに行くこともあるわ。筑波よさこい連の代表を務めているおかげで、参加しているチームの人数が足りないときに、お互い助け合うこともできるしね。YOSAKOIソーランに出合ったおかげで、いろんな人に出会って、感謝したり、感謝されたりの関係が築けて本当に幸せだなと思うわ。

佐藤恵美子さんとお話しして
70歳とは思えないバイタリティ。佐藤さんの周りにはいつもたくさんの人が集まってきます。癌や膠原病を患いながら、それでも佐藤さんの気持ちは、自分よりつらい想いをしている人に向いていきます。お話を伺っていて、『置かれた場所で咲きなさい』という渡辺和子さんの本を思い出しました。佐藤さんの生き方はまさに「置かれたところこそが、今のあなたの居場所なのです。時間の使い方は、そのままいのちの使い方です。自らが咲く努力を忘れてはなりません」という渡辺さんの言葉どおりです。
でも、佐藤さんがすごいのは、人のためだというのに、悲壮感がないこと。何より自分が楽しんでいること。歳を重ねるって素敵なことなのねと、気づかされた気がします。でも、無理は禁物です。どうぞお身体には気を付けてくださいね。

※佐藤さんに負けないくらい素敵なツクバあさんのお話はこちらからお読みください。協力:健幸エンターテイナー守屋俊甫さん

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