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2018-07-23

フリーランスのライターに必要な力は営業力かもしれない

こんにちは。
インタビューライターのたなかみえです。

先日、起業した若い友人に
「たなかさんはどうやって営業をしているんですか?」と聞かれました。

実は会社を辞めようと決意したのは、「いくらでも発注する仕事はありますよ」という前職の同僚の言葉。
当時は私もライターさんに仕事を発注する側でしたから、「このくらいの値段の仕事を月に何本くらいすれば」ととらぬ狸の皮算用。しかし「個人に仕事は出せない」と理由で、仕事の依頼はほぼ0。そんなはずじゃなかったと思っても後の祭りです。知りあい、ネット、思い付く限りの場所に営業をかけて、食いつなぐ毎日です。

編プロに登録

月に3万から5万。ありがたいことに、5年間、定期的にお仕事をいただいています。
クライアントから支払われる費用はかなりの割合で会社に持っていかれてしまいますが、営業をしなくていいことは最大のメリットです。

クラウドに登録
何かの本で、「1日に1件は、仕事に手を揚げよう」と読んだので、トライしてみました。が、多くは素人可の1文字1円以下の仕事。たまに納得できる金額で、詳細の相談を始めると、いつの間にか「クライアントの都合で仕事は中止」なんていうことが繰り返され。ああ、この人たちはここでいくらで仕事が発注できるのか値踏みしているだけなのねと気づいてしまいました。もちろん、1円以下の仕事でも喜んで受ける人がいる世界。でもこの値段で仕事を受けていたら気持ちが疲弊しちゃいます。

ネットで探したクライアントの募集に応募
探す仕事の多くはインタビューや取材記事。ネット上で偶然見つけたクライアントと直にやり取りします。1〜2時間の取材と5000字のライティング、ときには写真撮影込みで、5,000円〜30,000円くらいまで。10,000〜20,000円が相場でしょうか。多くは編集経験のない営業さんとのやりとり。無茶なオーダーに振り回されることも。1番のネックは担当者が変わると仕事を切られてしまうこと。

知りあいからの直接。もしくは紹介
基本的にはこのパターンが1番多いです。ありがたいなぁと思います。なかには「せっかく紹介してくれたのだから」と苦手なテーマやちょっとと思う金額でも断れないのも本当。ここだけで仕事が完結できると1番いいのですが。記事単価は5,000円〜50,000円(労力や文字数と直結していません)。

書籍の編集
売れそうなテーマが書ける著者さんを探して、出版社に繋ぎます。ライターとして関わることも。もちろん、お支払いいただく金額は良いのですが、なかなか「売れる」テーマを探すのは大変。5年の間に関わったのは2冊。1冊は出版はしたけれど、重版叶わず、1冊は書き上げた原稿のチェックを著者にお願いしたら、音信不通になってしまいました。書籍は出版されてナンボの世界。取材費用も労力も泡と消えたのでした。1冊で数十万円。でも時間がかかります。

自分でメディアを作る
初期投資はそれなりに必要でしょうが、これからはここに力を入れて、自分自身が上流工程に立って、仕事を発注する側にシフトしていかなければ、フリーランスで食べていくのは難しいかもしれませんね。

知らない会社に営業をかける
ネット経由でライターに応募してはきましたが、あくまでもライターを募集している会社に限ってのこと。サイト改善やコンテンツ作成の提案もこれからは選択肢のひとつかもしれませんね。とはいえ、お金の交渉が大の苦手。ときどき、編プロの営業さんについて打ち合わせに行きますが、いつも「こんな金額で!?」とひるんでしまいます。

めざす収入は、サラリーマン生活最後の年の年収。
そろそろできない理由を探すのは辞めて、実現に向けて考えないとと、自分に言い聞かせている今日この頃です。
そのために必要なのはやっぱり営業力……、なんでしょうね。

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