toggle
2017-09-29

家族でいようね

こんにちは。
インタビューライターのたなかみえです。

私の父は来月で90歳を迎えます。
今は24時間介護付きの老人ホームで暮らしています。

父は、3年前に誤嚥性肺炎から胃瘻を造設しました。
そのとき、当時暮らしていた老人ホームに入居して7年目。ブチブチ文句は言いながらも、何とか折り合いを付けて暮らしていました。しかし父は、絶えず痰の吸引が必要になってしまったたため、24時間看護師が在中しているホームへ異動しなければならなくなりました。

せっかく住み慣れたホームを異動することは、本人ばかりか、私たち家族にとっても大変なこと。何とかホームを移ることなくいられないのか? 家族とスタッフで、ときには泣きながら、何度も話し合いました。

でも、「生きたい」という父の意志を尊重するには、やはりホームを異動するしかない。胃が痛くなる決断でした。そして、新しいホームでも父が少しでも心穏やかに暮らせるようにと、それまで暮らしていたホームと同じように仲の良いスタッフが部屋を飾ってくれました。

あるとき、父に宛ててホームのスタッフが書いてくれた色紙のなかに「ずっと家族でいましょう」という言葉を見つけました。うれしくて切なくて涙が止まりませんでした。

私たち以上に父を想ってくれる家族ができていたなんて。どんなに言葉を重ねても、感謝の気持ちは言い表せません。いつも心のどこかにあった「父をホームへ入れた」という痛みや後悔が少し許された気がしました。

今は別のホームで、でも若いスタッフたちが父のために、あれこれ心を砕いてくれています。でも、「本当はお前たちが俺の面倒を見なくちゃいけないんだろ」という父の心の声がどこからか聞こえてくるように感じます。

たくさんの皆さんに感謝の気持ちを込めて!

Share on Facebook

関連記事