2018-03-11
長生きするということ
こんにちは。
インタビューライターのたなかみえです。
今日は1カ月に1度、老人ホームでおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に歌う日。
皆さんと一緒に歌うこの日はいつも「歌を歌ってきて良かったな」と心から思える時間です。
いつも一番前の席に座ってきれいなソプラノで歌ってくれるTさん。
もうすぐ100歳になられるそうです。
なのに、先月、今月とお顔が見えません。心配になってホーム長に聞いてみると……。
「お嬢さんのご主人さまが亡くなった」とのこと。
確か、息子さんもお亡くなりになったと聞きました。
昨年は、ホームでのお仲間も何人も見送りました。
一緒に歌いながら、「寂しくなっちゃったわ」と涙ぐまれることもありました。
「長く生き過ぎちゃったわね。もういつお迎えが来てもいいの」。
泣いているような笑っているようなそんなお顔が忘れられません。
認知もなく、健康で、長生きできるなんて、だれが考えても素敵でうらやましいことです。
でも、ご本人にとっては、自分の子ども世代の人たちが先に逝ってしまったり、友達を見送ったりすることは、
とてもつらく耐えがたいことなのでしょうね。
それでも、私はTさんの歌う声、姿に、いつも力をもらっています。
来月、桜の花が咲く頃には、また一緒に歌えることを楽しみにしていますね。
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